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概要

PRODUCTS CATALOG Vol.6

Q5Aガラスはなぜ割れるの?ガラスの主成分はケイ酸(SiO?)ですが、ガラスが割れるときはこのSiO間の結合が切れることで起こります。このSiO間の結合力は1トン/1mm2の力に耐えることが出来ますが、実際にはこの約100分の1の力でガラスは割れてしまいます。それは、ガラス表面にある無数の微細なキズに力が集中的に加わる事によって、そのキズが伸びていってしまう事によって起こるものです。そこで、割れの原因となるキズを日常の使用において少しでも防ぐために、ガラス器具の外面表面を塩ビ樹脂などで被覆する方法などがあります。また、ガラス器具を被覆する事は、万が一落として破損した場合でもガラス破片の飛散防止にも役立っています。Q6Aガラスにはどうやって色をつけるの?ガラスの断面を見るとソーダ石灰ガラスは緑色に、ホウケイ酸ガラスは淡黄色に、石英は無色透明に見えます。石英以外のガラスに色がついて見えるのは原料に含まれている金属イオンのためです。そして、ソーダ石灰ガラスの緑色も溶融段階で原料中に不純物として含まれている鉄分(鉄イオン)のためです。このように、ガラスの色には原料そのものに含まれている金属イオンによる色と溶融製造段階で着色剤として金属イオンを混合する事によって作られる色とがあります。そしてガラスの色は金属イオンの種類、溶融雰囲気(酸化or還元)および溶融温度などによって決まってきます。その他にガラスの表面のみを着色させる方法としてガラス中のナトリウムイオンを銅イオンや銀イオンなどと置換させ金属コロイドを析出させることで着色させるイオン交換法(ステイン)や、着色低溶融ガラス(エナメル状)を塗布し焼き付けて着色させるプリント法などがあります。011