茶色の硝子について【2】
こんにちは。ガラス博士です。前回に引き続き、茶色のガラスについてのお話じゃ。
まずは、ガラスを茶色にする仕組み、ステイン法について説明するぞい。
ステイン法は伝統的なガラス加工法なのじゃが、イオン交換法のひとつと言われておる。
ガラスにステインと呼ばれるペーストを塗布し、熱処理することによって、ステイン中に含まれる
金属イオンをガラス中に導入しガラスを着色する技術なのじゃ。
ステンドグラスなどの着色にも用いられているの~~。
そのステイン法じゃが、
当社の加工は、銀や銅のイオンと、ガラスの中に含まれる アルカリイオン(ナトリウム、カリウム)が交換し、
銀や銅イオンがガラス中に導入されるのじゃ。
その銀や銅のイオンの色が茶色になっておる。
当社で使用しているペーストの名称は、シルバーステインと呼ばれるものを使っておるのじゃ。
銀だけに、シルバーじゃな。
また、イオン交換する熱処理の温度は、約580℃という高温でイオン交換を行うぞ。
ガラス高温に熱する電気炉の中にいれるのじゃ。
その後、ペーストを洗浄して剥がせば、ガラスは茶色になっておる。
ちょいと、画像を入れて説明してみるぞ。
① これは、素ガラスの状態じゃ。(ガラスの中に Na 分が含まれておる)
② ステイン(ペースト)をガラスの表面に塗布する。 銀(Ag)じゃ。
③ 580℃で加熱することで、ペーストに含まれる、銀(Ag)イオンが、ガラスに含まれるアルカリ(Na)イオンと、入れ替わる。
④ ペーストを取り除けば、ガラスの表面だけが、銀(Ag)イオンの色で茶色に発色するということじゃ。
【本日のまとめ】
- ステイン法はイオン交換法の一種です。
- 銀・胴イオンの色が茶色になります。
【目筋郎のひとこと】
- ちなみに、メスシリンダーなどの目盛線の部分も、この方法で目盛をつけておるのじゃ。
目盛は洗っても剥がれることはないから、安心してつかってほしいの~~。