【これであなたもガラス博士 第4回】

【これであなたもガラス博士 第4回】

ビュレットについて(1)



こんにちは! 
ガラス博士 目筋郎です。目筋郎.png
今の世の中は便利なもので、自社のホームページを訪れてくれる人達の
検索ワードを、グーグル先生が教えてくれます。

その中でも特徴的なのが、【ビュレット】に関する検索ワードがNO.1です。

きっとお困りの人達が多いんですね。ということで、今日はビュレットについて説明します。

ビュレットには大きく分けて3種類あります。
◎活栓付ビュレット
 CL2085.png
◎自動ビュレット(ゴム栓式・平面式)
 平面式自動ビュレット_DSC6056.png

◎ミクロビュレット
 2020CLM_025.png

ビュレットは一般的に滴定に用いられます。
滴定とは化学反応を利用して溶液中の物質の量を測定する方法のことです。

活栓付ビュレットは、大学や高校の化学実習の滴定に使用されますし、
一般企業の研究開発や品質管理だと、自動ビュレット・ミクロビュレット
が使われます。(金額の問題ですかね。)

滴定は、ビュレットから標準溶液を落としていき、
色が変化した時の標準溶液の量を読み取り、物質の量を計算します。

正しい実験結果を出すために、ビュレットが持つべき必要なSPECは3つ。
①ビュレットからの液が少しづつ出せる事。
②ビュレットの容量精度
③コックから漏れがないこと。

①については、先端のノズルの穴径を小さく(0.5mm~0.8mm)して1滴の量を少なくします。
 色の変化は、1滴で変わりますので、非常に大切です。(計算結果がかわりますよね。)
 先端のノズルが欠けたものを使うのはお勧めできません。
 弊社品に限り修理可能ですので、是非修理を依頼してください。

②は、精度が悪ければ計算結果の誤差が大きくなります。
 弊社取扱の製品は、精度は10mlで±0.02mlとホールピペットと同じ精度です。

③は、コックから漏れてしまうと、読み取り値が変ってしまうので漏れてはダメです。
 実際に滴定に使われない、標準溶液の量が実験結果にでてしまいます。
 また、滴定もやりにくいです。

次回は、ビュレットの液充填方法について、お話します。

皆さんもビュレットの事でお困り・知りたいことがあれば、コメント下さい。
本ブログ上で、お答えしたいと思います!

ふふふ、こんな特注品もありますよ。使用用途は次回にでも。。。。。。。
枝付BU_全体.JPG
 

【今日のまとめ】
いい実験のために、
活栓ビュレットは、1滴の量が少なく、容量精度も高く、コックから漏れない製品を使いましょう。


【目筋郎のつぶやき】
ビュレットについて、書きだしたら、奥深くて1回のブログでは収まらないな~。
 
理化学分析用硝子器具 【更新日:2021/12/21】
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